
トラック事故の原因と発生確率、そして有効な対策
物流業界においてトラック輸送は欠かせない存在ですが、同時に交通事故のリスクとも隣り合わせです。国土交通省や警察庁の統計をもとに、トラック事故の原因とその発生確率、さらに効果的な対策について整理します。
トラック事故の主な原因と発生確率
1. 居眠り運転(約17%)
長時間労働や不規則な勤務形態が背景にあります。特に深夜帯の高速道路での発生率が高く、死亡事故に至る割合も大きいと報告されています。
2. 前方不注意・脇見運転(約13%)
警察庁の統計では、全事故の1割以上が「前方不注視」によるもの。カーナビやスマートフォン操作、漫然運転が典型的な要因です。
3. スピード超過(約19%)
大型車は制動距離が長く、高速道路での追突事故の大きな原因となっています。特に雨天時は制動距離が1.5倍以上になるため、危険度が増します。
4. 積載不良・積載オーバー(約7%)
積載物の偏りや過積載は、カーブや急制動時の横転事故を招きやすいとされています。特に平ボディ車両やタンクローリーでの発生が目立ちます。
5. 悪天候・道路環境(約15%)
雨・雪・凍結路面では事故率が約1.4倍に上昇。とくに橋梁やトンネル出口は路面状況の急変により事故が集中します。
6. 車両整備不良(約4%)
国交省の調査では、タイヤ・ブレーキ・ライトの整備不足が事故に直結するケースが報告されています。特にタイヤバーストは重大事故の引き金になります。
対策と実効性
- 労務管理の適正化
長時間労働削減、仮眠休憩の義務化により、居眠り事故は約3割減少したとの調査結果があります。 - 運転支援システムの導入
衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)、車線逸脱警報(LDWS)の搭載で追突事故は約40%減少。 - 積載ルール徹底
荷崩れ防止のチェックリスト運用で、積載不良事故は約6割減少との報告。 - 速度管理
デジタコ・ドラレコの運用により、スピード超過の発生率を半分以下に抑制可能。 - 天候リスク管理
運行管理システムによる気象情報のリアルタイム共有で、悪天候事故の低減が期待されています。 - 定期点検の徹底
日常点検+3か月点検の実施率向上により、整備不良事故は大幅に抑制可能。
まとめ
トラック事故は「ドライバー個人の注意不足」だけでなく、「労務管理」「車両設備」「会社の安全体制」など複合的な要因によって発生しています。
統計的に見ても、対策を徹底することで事故発生率を30〜50%削減できることが実証されています。
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